- 朝の満員電車
- 上司との関係性、顧客との折衝
- 仕事の納期
- 同僚やライバルとの競争
- 他社との競争
これ以外にも、ストレスの種は様々あるが、人のストレスの8割は人間関係によるものらしい。昔は衣食住がままならなかった為、人間関係によるストレスはもう少し低かったのかもしれないが、先進国においては衣食住が充足されつつある為、人間関係によるストレスが大多数を占めてしまっているのだと思う。
今回は、このストレスに満ちた世界でどうすれば少しでも幸福に生きることが出来るのかという疑問に答えるべく本記事を書きたいと思う。
- 幸福とは何か?
- 幸福になる為には?
※本記事を執筆するにあたり参考にした図書
ショーペンハウアー 幸福について
幸福とは何か?
この問いに対して、ショーペンハウアーは、次のように答えている。
主種の如何に問わず、自己の特技を何物にも妨げられず発揮すること
具体的にどういうことかを推測すると、人は全く同じ性質を備えた人間はこの世界には存在しない。大なり小なり何らかの差異が存在している。
その差異に着目し、己にできることもしくは己が興味あることに没頭する事が幸福だと説いていると考える。
私は、自己の特技なんてものはなく、人との差異のみ存在していると考える。
何をするにしても、自分と全く同じ人間は存在しないのだから、行った結果は必ず別のものになる。これが個性であり特技なのだ。
だから、何をしても良いと考える。個人が没頭する事が出来るものであれば。
私の主観として何かに没頭する事は、自分の美意識を追及する事ではないかと考えている。
- 自分が美しいと感じること。
- 自分が素晴らしいと感じること
- 自分が価値があると感じれること
これを追及する事が、自己称賛に繋がりますます没頭することに繋がる。
(美的センスや美的意識については、別の記事で掘り下げて言及していきたい)
幸福になる為には?
これについては、ショーペンハウアーは次のように述べている。
- 他人ではなく、自分自身に意識を向けること
- 喜びを自分の身体から湧き立たせること
- 他者と比較せず自分の中にある幸せを数えること
ショーペンハウアーも知っていたのかもしれない。人のストレスや苦悩の多くは人間関係から生み出されるものだという事を。衣食住や健康というものは全ての前提になるものだがこれが満たされている状態に於いては、人間関係がストレスの主要要因になるという事を。
バイロン・ケイティ ザ・ワークでもこのことについて言及がされており、彼女の主張では、この世界には3つの領域がある。
- 自分の領域
- 他人の領域
- 神の領域(地震、台風、津波..etc)
1.自分の領域は自分自身で変革する事が出来るが、2.と3.の領域は自分がどうやっても変える事は出来ない。それは明白なのに、人は2.と3.の領域に干渉しようとする。その結果人は、空虚感と絶望を味わうのだと。
ショーペンハウアーもバイロン・ケイティも同じことを言っている。
つまりは、1.自分の領域にフォーカスすべきだと。自分がどうにもできない領域にフォーカスして徒労に終わるより、1.自分の領域に注力しより良いものにしていく事こそが、幸福に繋がる道なのだと。
そしてそれを実現する為には、前章で述べた「自分の特技に没頭すること」がその手段であると考える。
■ショーペンハウアー「幸福について」の要約
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