前回は、お金(貨幣)と資本主義について論じてきましたが、今回は大多数が位置する搾取される側の労働者がこの資本主義社会に於いて自由を掴むのかという事について考えていきたいと思います。
- 労働者がこの資本主義で自由を掴む方法
- 労働者が自由を掴む為の心構え
※本記載の内容は、私個人の意見の為参考にする場合は自己責任でお願いいたします。
労働者がこの資本主義で自由を掴む方法
前回書いた資本主義社会のヒエラルキーから労働者は最下層に位置づけられます。
その為、自由を掴む為には、上位の階層に駆け上る必要があります。
では、経営者になれば良いのかというと、私はそうではないと考えます。
資産を十分に保有しているのであれば問題はないと思いますが、労働者の大多数は事業を行うに足りる十分な資産を保有している人は少ないと考えています。
そういった状況で事業を起こした場合、銀行からの借金が前提となり、お金に隷属させられてしまいます。
その為、大多数の労働者が自由を掴む為には、経営者ではなく投資家になるべきだと考えます。つまりお金に隷属するのではなく、お金を使役させる(働かせる)側に回るのです。
お金を働かせてお金を稼ぐ方法としては、一般的に
①銀行貯金
②債券(国債等)
③株
があると思いますが、①の銀行貯金は年利が0.001%と低く、銀行に搾取されるだけなので論外でしょう。続いて②の債券に関しては国債に絞ると日本国債はマイナス金利を実施しており、国債を買えば買うほど損をします。だからこれも一般の人にはお勧めできません。
そうした場合残るのが、③の株になります。
これを読まれている方は、株はギャンブルであり、投資ではなく投機だと思われている方も多いと思う。
私自身株はギャンブルだと考えている。なぜなら、株が上がるか下がるかなんてファンダだテクニカルだと言って分析したところで思い込みは生まれても上がるか下がるのかの答えは出ない。結局は運任せになる。
ではどうすればよいのかというと、世界インデックスに投資するのが最適解だと現時点では考えている。(日本のインデックスではなく、世界インデックス)
根拠としては、世界は一部を除き大多数が資本主義経済で成り立っている。
資本主義とは、前回の記事でも書いたが、借金が前提となっている為、利益を出さないと借金が返済できずに潰れてしまう。さらに資本主義は自由競争が前提の為、他社と差別化するには設備投資が必要となるが、設備投資を行うにしてもまた借金が必要となるのだ。
つまり、資本主義経済であり続ける限り、会社は永遠と利益を増大させ続けないといけないのだ。ミクロ的に見れば個々の会社で利益のでっこみ引っ込みはあるにしても、マクロ的に考えれば利益を増大させ続けなければ、この資本主義社会は維持できない。
つまり、この資本主義社会が継続している限りは、経済は膨張し続ける。だからその膨張し続ける経済全体(世界インデックス)に投資する事が、現時点での最適解だと考えている。
経済が増える、この借金を前提した資本主義、競争をしてさら借金を利益を上げないとつぶれるだから、経済は膨張し続けないと、この資本主義自体が成り立たない。
労働者が自由を掴む為の心構え
前章では、労働者が自由を手に入れる為の方法について記載したが、本章では具体的にどう実践していくのかについて記載したい。
※参考図書:本多清六「私の財産告白」
答えは上記図書を参考にしてほしいのだが、具体的には普段の生活において支出を抑えて、浮いたお金を投資に回すという事である。
上記図書では、給与の1/4を投資に回せと書いてある。
例えば給与が20万円の場合、月々5万円を投資に回す。これによってどの程度資産が構築できるシミュレーションすると
【前提条件】
・投資先:ニッセイ外国株式インデックスファンド 年利 9.29% ※2019/6/9現在
・月々の投資金額:5万円
【資産推移】
1年後 :630,384 (+30384)
2年後 :1,319,331 (+119,331)
3年後 :2,072,281 (+272,281)
5年後 :3,794,528 (+794,528)
10年後:9,710,960 (+3,710,960)
15年後:18,935,865(+9,935,865)
30年後:90,713,894(+72,713,894)
約30年で、1億円到達し、お金を使役(働かせて)7千万円生み出す事が可能になるのだ。
驚くべきことだ。
但し、これはあくまでもシミュレーションで、世界経済が悪化した場合は上記シミュレーションは成り立たないが、それでも長いスパンで考えた場合、資本主義社会であり続ける限りは経済は膨張し続ける為、お金を使役させてお金を生み出す事が可能だと推察している。
以上がお金と資本主義に対する私の考え方と付き合い方の現時点における答えとなる。
本記事を読んで頂いた方々の何らかの気付きになれば幸いです。
0 件のコメント:
コメントを投稿