ところが昨今ブロックチェーン及び仮想通貨ビジネス(ICOプラットフォーム)の凍結や、タイムバンクの形骸化により、株価が急落し、一時期3000円台の株価が現在は、1200を前後しています。
なぜメタップスがこれほどに落ち込んでしまったのか?そしてこれからメタップスはまた以前の輝きを取り戻すことが出来るのか見ていきたいと思います。
企業 | 設立 | 資本金 | 社員数 |
---|---|---|---|
株式会社メタップス | 2007年9月3日 | 54億円 | 317名 |
メタップスのビジネスモデルの今
メタップスの企業理念は、「テクノロジーでお金と経済のあり方を変える」であり、この理念を元に、メタップスは仮想通貨や仮想通貨の取引所(ICOプラットフォーム:Metalist)の構築に乗り出していました。
そしてICOプラットフォームを軸に、仮想通貨と相性の良い、タイムバンクや、メタップスペイメント(Web決済代行サービス)などファイナンス事業を展開しました。
※タイムバンクは初めてお聞きになる人もいるかと思いますが、これは一昨年度Youtuberなどにより炎上したバリューというサービスと類似したサービスになります。
これらファイナンス事業は、メタップスの柱となるべきビジネスでしたが、今年4月にICOプラットフォーム構築が凍結されたことによってビジネスの柱を失い、ファイナンス事業を中心としたメタップスのビジネスモデルに大きな打撃を与えました。これが株価急落の主な原因だと考えます。
今後は、創業当初から細々と展開していたマーケティングビジネスが、メタップスを支えていく事になると思います。
そしてICOプラットフォームを軸に、仮想通貨と相性の良い、タイムバンクや、メタップスペイメント(Web決済代行サービス)などファイナンス事業を展開しました。
※タイムバンクは初めてお聞きになる人もいるかと思いますが、これは一昨年度Youtuberなどにより炎上したバリューというサービスと類似したサービスになります。
これらファイナンス事業は、メタップスの柱となるべきビジネスでしたが、今年4月にICOプラットフォーム構築が凍結されたことによってビジネスの柱を失い、ファイナンス事業を中心としたメタップスのビジネスモデルに大きな打撃を与えました。これが株価急落の主な原因だと考えます。
今後は、創業当初から細々と展開していたマーケティングビジネスが、メタップスを支えていく事になると思います。
メタップスの財務状況
営業CFは前述のとおり、ICOプラットフォームが凍結によりファイナンス事業が冷え込んだ結果、昨年度よりも大幅にダウンしています。
(昨年度:5億8千4百万、今年度:3億7千7百万)
営業利益は今年度良く見えていますが、これは子会社の支配喪失に伴う保有株式の評価益を計上した為で、本業で利益を出しているわけではありません。
そして最も気になるのが、財務CFです。
昨年度は、+7億2千万円となっていますが、これは新株を発行して稼いだお金です。
今年度は、新株を発行していない為、-2億3千7百万円となっていて、結果現金は約6億円近く減少しています。これが本来メタップスの姿です。
これまでは仮想通貨、ブロックチェーンといったバズワード特需により、新株発行によって財務CFを稼ぐ事ができましたが、今の株価は1200円台と低迷している為、今後は昨年度のように株で資金を集める事は今後難しいと思われます。
本業の営業CFの減少に加え、ビジネスを継続する為の資金(財務CF)の減少とメタップスは今、経営的に厳しい状況に立っています。
(昨年度:5億8千4百万、今年度:3億7千7百万)
営業利益は今年度良く見えていますが、これは子会社の支配喪失に伴う保有株式の評価益を計上した為で、本業で利益を出しているわけではありません。
そして最も気になるのが、財務CFです。
昨年度は、+7億2千万円となっていますが、これは新株を発行して稼いだお金です。
今年度は、新株を発行していない為、-2億3千7百万円となっていて、結果現金は約6億円近く減少しています。これが本来メタップスの姿です。
これまでは仮想通貨、ブロックチェーンといったバズワード特需により、新株発行によって財務CFを稼ぐ事ができましたが、今の株価は1200円台と低迷している為、今後は昨年度のように株で資金を集める事は今後難しいと思われます。
本業の営業CFの減少に加え、ビジネスを継続する為の資金(財務CF)の減少とメタップスは今、経営的に厳しい状況に立っています。
「テクノロジーでお金と経済のあり方を変える」この理念を曲げずに、チャレンジし続ければ、必ずまた以前の輝きを取り戻すことが出来ると思います。
これからの社会は、個人台頭の時代と言われています。
これまでは、何をするにしても企業の資産が必要でした。生産を行う工場や機械、販売する店舗、経理情報を管理する為の体制やシステム等個人では行う事が出来ませんでした。
それが今や、生産はアウトソーシング、店舗はネット販売に、そして経理管理などに関しては各種Webサービスが用意されている時代で、個人も企業と遜色ない環境でビジネスを行える環境が整ってきました。この流れはますます加速すると考えています。
こういった背景を考えると、個人の価値を定義し、その価値をやり取りするといういうメタップスのタイムバンクのような考えは非常に面白いと思います。
ただ、タイムバンクは当初期待したようなビジネスにはなっていません。
恐らく、まだ時代がメタップスの考える将来像に追い付けていないのだと思います。
だから、ここ数年は我慢の時だと考えています。
ICOプラットフォームの凍結により、前期売上高の8割を稼いでいたファイナンス事業は今期低迷しており、2019年度Q2においては細々と行っていたマーケティング事業がファイナンス事業の売り上げを追い越す形になってしまいました。
これは仕方がありません。
その為、一旦ファイナンス事業のスリム化を含めた体制立て直しを図った上で、今後数年はマーケティング事業に軸足を移し体力を温存しながらチャンスを待つ必要があると考えています。
最後に、個人的にメタップスは閉鎖的な日本経済において、とてもユニークなビジネスを展開している数少ない企業だと思いますので、企業理念を実現すべく前進して欲しいと考えています。
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